週末はだいたい外で寝てます。

山登り、トレラン、ランニング、キャンプ+育児な活動の日々の記録

TJAR2020 DAY1 後半 最低でも薬師

3年ぶりの早月尾根、飛ばしすぎず、ゆるすぎず、CT55-60%、心拍数140以下のイメージで進む。悪くいない。足はしっかり動いていた。意外とマメも痛くない。

途中なぜかダウンしている星加さんや、なぜか寝ている古澤さんを横目に淡々とすすむ。せっかくなので古澤さんの寝姿を写真に収める。奥様にご報告せねばと。後ほど聞くと星加さんは水や食事を受け付けなくなり(胃腸トラブル?)、古澤さんは前日ほとんど寝れなかったとのこと。

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6時過ぎに早月小屋に到着。何人かの選手に混ざって小休憩。あ、垣内さん!バーナーでもうラーメン!しかも謎の木で出来た歯ブラシ付きスプーンで!

かっこいー!(垣内さんだから?)、どこのですか?と聞いてみると残念ながら自作で非売品。スプーンと歯ブラシの角度を調整するのが大変な苦労だったとのこと。なるほどそれは大変な3年間でしたね、なんて話をしながら過ごす。

そして再びの緊急事態。水を補給しているときにフラスクの先の部分が破損し、パーツが行方不明。動きによっては水が上部から溢れ出てくる状態に。20年山登ってるけど、5−6年フラスク使ってるけど、そんなの初めて。なぜ今、今日という日に。ますます盛り上がってくる。

剱岳への道は3年前の記憶に残っているものよりもまあまあ険しかった。ただ今年は登山者が少ないためか例年渋滞となる場所もスムーズに通過できた。

途中、分水嶺トレイルでゴール後に終電を逃した僕に「うちとまってきなよと」と宿泊させていただいたTさん、頂上では垣内さんの同僚のNちゃんの応援をいただく。自然と力が湧いてくる。本当に応援が力になるって身を持って感じることのできる大会だなーと思う。

 

剱岳山頂では写真撮影。ダスティン、中野さん、垣内さん、青谷さんで写真をとる。おーなんか剱岳でのこういう構図みたことあるーってTJARファンとして、選手として気持ちがあがる。

劔沢キャンプ場を抜け、大汝山方面へ進み後ろを振り返ると剱岳方面が綺麗に見えた。今大会で最高の景色だった。

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その後も、マメは微妙に痛いけど、それなりに快調に進み、あっという間の一ノ越山荘。山荘ではスタッフや実行委員の方に迎えられる。

早速仕込んでおいたアルファ米を食べる。食べるというよりがっつく。けっこうながっつき具合だったので、飯島さんにしっかり噛むようにとアドバイスをいただく。(いつも私が3歳の息子へアドバイスしているものと全く同じ!)そう、そういう基本を大切にしていかないと、これから先はまだまだ、まだまだ長い。もうちょっと落ち着いていこうと思い始める。

水もしっかり補給して出発。ここから先は嫌いな人も多い区間のようだけど、自分的にはまあまあ好きな区間。登ったり、降りたり、登ったり、降りたり、で、さくさくっと五色へ、高岸さんと同じくらいのタイミングで到着。五色では1ヶ月ほど前に熊野平でお会いした登山の方が応援に来てくれていた。TJARのことについてお話しした人が興味を持って応援に来てくれるのはすごく嬉しいなーと。

五色から同じくくらいのタイミングで出発した坪井さんと前後しながら、時々話をしながら進む。で、ここら辺からはマメがじわじわと痛み始める。まあでも、無視!ってことに決め込んで進み続けていた。

 

17時半ごろスゴ乗越小屋に到着。後半からだいぶ疲れを感じたので、お湯を沸かしてラーメンを作って休憩。多少足は疲れていたが、1日目は最低でも薬師峠と決めていた。3年間しっかり準備したんだから薬師いって当然!というのもあったし、明日以降天気が大きく崩れる予報が出ていて、昼までに槍をこえないと中止になったり足切りにあう可能性が高いと予想していたので、すこしでも前に進んで、明日に備えなくてはと強く思っていた。

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が、ここから足にどっと疲れが出てきて、さらにマメの痛みも悪化。あまりに痛いので途中確認したら潰したマメの下からマメ登場。潰す。1時間後、再び今度は血マメ登場。潰す。

マメは痛いし、マメが痛くないようにいろんな歩き方を試したりしているうちに、他の部分も痛くなってきてバランスを崩す回数が増えてくる。無心モードで乗り切ろうとするが、雑念が浮かぶ。1日10万歩として、右足利用は5万歩。5万x残り最低5日、あと25万回この痛みを感じるのか。明日以降どうなるんだろ、もしかして、もしかして、、、と雑念がどんどん入ってくる。スピードもCT65%くらいまでに落ちた。

なんとかたどり着いた真っ暗な薬師岳。山頂を少し降ったところで3回目のオペ作業。真っ暗な中で、寒い中での細かい作業でなかなか大変。明日から数時間ごとにマメを潰すルーティンが発生、しかも暴風雨の中。うんざりした気持ちで、薬師小屋をすぎ、薬師峠に到着。

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薬師峠は比較的テント場に余裕があり、平地にストックシェルターを張ることができた。が、気持ちはふわふわふわと落ち着かない。明日からどうなるんだろう。完走するためには今どうすべきなんだろう。シェルターを張ったあとも、寝る準備も手に付かない。食事も作る気がしない。どうしよう。どうしよう。

そうこうしているうちにNHKさんがやってきて取材を受ける。なんだかマメのことは長くなりそうなだし黙っておいた。

が、そこにタイミングよく2018年大会で足皮がずるむけだった細田さんが登場。そうなったらもう自然と愚痴が溢れ始めた。ここぞとばかりにマメの悪口を言いまくる。自分の準備不足を語る。と、そこに流石のNHK登場。今のお話しちょっといいですかと。マメのことをしっかりと白状させられてしまう。

なんてことをやっているうちに時間はすっかり2230分。気持ちも凹んでるし、お腹も減っていなかったのであんぱんを1つかじって就寝。とにかく寝てみることに。