週末はだいたい外で寝てます。

山登り、トレラン、ランニング、キャンプ+育児な活動の日々の記録

TJAR DAY4 (木曽福島スキー場-市野瀬)

22時起床。2時間30分ほど寝ていたことになる。おにぎりと味噌汁で食事をして、足のマメをつぶすなどの準備。自分でマメを積極的につぶすなんて普段やらないんだけど、事前に調べて置いた通りに、安全ピンで穴を開けて、中の水を綺麗に抜いて、絆創膏をはって完了。いやな痛みがほとんどなくなった。
 
22時50分ごろ出発。ここからはうまくいかなかったことだらけ。まず出発後あてにしていた水場で水が確保できなかった。4.5合目の力水には0時到着。が、水を汲み取るための板が外れていて、うまく汲み取れない。試行錯誤したがあきらめて8合目の水場を目指す。(今思えばここで意地でも水を汲み取るべきだった。。。)が、8合目も到着してみると水が枯れていてない。付近を水の音がするので道を外れてしばらく探すが、全く見つからない。万事休す。手元には約500ml弱ほどはあったが、これでは空木岳手前の木曽殿小屋までは微妙。天気が晴れたりしたらアウトの可能性もある。そしてもう一つは食料問題。昨日、上も下からもすべて出してしまったため、予定よりもすごーくお腹が減ってしまい、食欲が超旺盛。途中食料を食べつくしてしまうこと間違えなし。結果、水、食料の補給のため宝剣山荘5時待ちがベストソリューションではないかという状況になってしまった。
 
予定では4時前通過だったので、1時間以上時間を潰す必要があった。スタートして、しかも8合目を超えてしまっていてこんな状況だなんて。。。仕方ないのでゆっくり、ゆーっくり進む。途中風除けがある玉乃窪山荘前で休憩を多めにとったりして、さらにゆっくり、ゆーっくり進む。それでも結局宝剣山荘には5時の20分ほど前に到着。前田さんや、石田賢生さんもいらして小屋の前で待つ。古澤さんも途中合流して、同じく早く着きすぎて小屋の近くでビバークしていたらしい。自分含めて、みんな計画が甘いぜ!ということでいいのでしょうかね?あーこんなことなら下でもう少し寝ておけばよかった。。。と思いつつも宝剣山荘から朝日もみれたし、それでよしということにすることに。
 
この工程で唯一良かったことといえば、途中望月さんと一緒に進めたこと。お先にどうぞと道を譲ろうとしたけど、いいテンポだからどんどん進んで、といわれて一緒に進むことに。水問題で8合目まででだったけど、雑談しながら一緒に暗闇の駒ヶ岳への道を進むことができた。まあでも後ろから望月さんについてこられてるって、恥ずかしい動きできないなってすごい緊張はしてしまって、けっこうぎこちない動きにはなっていた。。。望月さんが無補給チャレンジだったからこそ、中盤以降の自分のような選手でもこういった機会があったのだとおもうと、ほんとラッキー。短い時間でしたが雑談したり、望月さんの歩きや走りをみることができて、非常に有意義な時間でした。
 
さて、宝剣山荘へは5時ぴったりに突入。ここでお会いした石田賢生さんは上位をあわよくば優勝を目指せる選手のはずだが、故障明けのトレーニング不足と、高山病ということでスピードが落ちているとのこと。ここでお会いしたときは本当に苦しそうだった。トレランのレースとかだと、実力があって上位を狙う人が一度トラブルがあって順位を落とすとリタイアするのが当たり前のようになっている。(これってどうなんだろっていつも疑問に思っているんだけど。)ので、賢生さんもひょっとしたらリタイアするのかな、いやそうであってほしくないなと心の中で思っていたんだけど、見事なここからの復活と完走。本当に強い心の力を持っているんだなって、ビシバシ感じでしまいました。まじかっこええっす。今大会で一番男気を勝手に感じてしまった選手です。今度絶対握手してもらおう。
 
小屋では他の選手と合流して、カップ麺をたべ、なぜか50円になっていたコモパンも4つ購入。他の選手もパンをたくさん購入し机に並べる。まさにパン祭り状態、と心の中でつぶやきながら5時40分ごろ出発する。も、ここでまた失敗。出発時に雨天時用手袋一式(AXESQUIN Light Shell WP Glove, McKINLEY インナーグローブ)を忘れてしまった。なんか忘れたような気がするなとは思いながらも、他の選手と同タイミングで出発という雰囲気に飲まれて、まあいっかという気持ちになって進んでしまったことを後悔。あくまで自己責任の自分の旅なんだからちゃんとしないと。仕方ないので、これ以降市野瀬(雨用の手袋一式を用意しておいた)までは通常のグローブ(SALOMON WINGS GLOVE WPとFinetrack パワーメッシュインナーグローブ)で進んだ。
 

 
ここからの天候も雨が強く、風も吹いており大変よろしくなく、かつ試走の時と変わることなく長い、長い、長い、なかなか檜尾岳にも、熊沢岳にもつかない道のり。なかなかのタフな道のりで、結構疲れた状態で木曽殿小屋に10時14分頃到着。この付近で少し晴れ間が出たところで、応援に来てくださった徳永さんに再会。また会えたー!応援ありがとうございます!小屋ではカップ麺を食べて足ケアして、空木岳へ。木曽殿小屋で合流した古澤さんと一緒に、雨と風を受けながら進む。まあまあ大変でした。。。
 
12時頃駒峯ヒュッテ着。ここにも友人たちが応援に来てくれていた。暖かい小屋の中で再びカップラーメンを食べながら談笑。皆様の応援にここまでのハードな道のりで締まりきっていた気持ちが少し緩んで和んだ。本当にありがたいです。そろそろ出発かなーと思ってふと見た応援旗に息子の写真があり、息子ちゃんもまっているよとの応援に、頭の中が、頭の中が、なんかぐちゃっとなって、息子のために、息子が、息子で、息子よよよよ、、、お父ちゃんごめんね、一緒にいてあげられずに、一緒に遊んであげずにこんなところで勝手に一人で遊んじゃってて。あげくに予定通りに進むこともできず、このままじゃ間に合わないかもしれないなんて、ほんと馬鹿だよね。。。涙。涙。涙。自然に涙出てしまい、みんなの前で予定外の泣き。あたたかい小屋の中で、あたたかい食べ物を食べて、あたたかい言葉をもらって、気持ちが緩んだだからだろうか、不思議と涙がこぼれてしまった。。。とにもかくにも、みんなにありがとうって再度挨拶して小屋を出る(12時45分)。涙が止まらず、泣きながら雨の登山道をひたすら下る。池山尾根は長いから、泣きながら、アドレナリン爆発させながら下ったほうが効率がいいんだと言い聞かせながら。これはいったいなんのために進んでいるのか考えながら、下る。おかげさまで長い長い池山尾根が、あっという間の出来事。疲れも全く感じず。涙の、アドレナリンの力すごい!
 
駒ヶ根に到着したのは16時15分。池山尾根をだいぶ降ったところで雨も止み、まずはアウトドアショップK(ODSK)で買い物。駒ヶ根から市野瀬間のロード用の乾いた靴下を補充。(ファイントラックラミースピンソックス)あとは就寝用マットはリュックの背面パッドだけじゃなく、もう一つ持ってくる予定だったのに忘れていたので、ここで小さなマットを購入(THERMAREST Zシート(Zライトの小さい版))。やっぱマットはしっかりしたものがないと気持ちよく寝れない。かつリュックの背面パッドは出し入れが不便。パッとだして、パッとしまいたい。お買い物後はこまくさの湯へ。市野瀬でお風呂の締め切りは21時。時間ギリギリになりそうなので危ないと判断した。コマクサの湯で再び応援の皆様に再会し挨拶し、食事をして、家族に電話をして、アウトドアショップKの下の方の軒下で野宿。18時30分に就寝した。
 
21時15分起床。となりにだれか寝ていた。多分前田さんだった気がする。静かに起きて、市野瀬目指して行動を開始する。コンビニで補給を済ませて、あとは自動販売機があるごとに麦茶を買って飲み干して進んだ。やることもないので、今できることはせめて浮腫み対策だと思って、むりやり飲んで進んでいった。全部で5本以上は飲んだ気がする。
そして池山尾根での涙の意味を考えながら進んだ。何のために走るのかを考えながら進んだ。自分の計画では、ここまでは少し遅れはあるが悪くないペース。体に異常は全くないし、眠気以外は元気。最後南アルプス、通常なら2泊3日かかるが、ここを1泊2日にし、最後80kmを追い込んでしまえば順位は15位くらいまでは上げられるんじゃないかと考えていた。そしてそれをやってやろうと狙っていた。が、少し気持ちが変わっていた。みんなが応援に来てくれて、家族もGPSを見ながら応援してくれていて、ゴールすることを楽しみに待ってくれている。スピードを上げて進むことはゴールできない可能性を高めることを意味していた。ここから先は未体験の異次元ゾーン。スピードを上げるリスクが全く読めない中、それをやるってことは自分勝手な無謀なチャレンジなんじゃないか?と思った。
TJARを自分が楽しむのはもちろんのこと、みんなで楽しむってことを目標にしたとき、おのずとみんなでゴールを迎えることが最大の目標なんじゃないかって。。。
 
とにかく完走しよう。まずはそれがすべてだ。そう心の中で決めた。
 
市野瀬までの道のりは選考会よりはるかに遠く感じた。暗闇の中、山道を進む。何もない。とにかく眠い。途中大坪選手と一緒に話をしたり、くだらないPodCastを聞いたりして気を紛らしながら進む。途中イノシシと思われる獣に襲われそうになって、一瞬目は覚めたが、あくまで一瞬。眠い眠いロードが続き、ようやく市野瀬へは3時50分到着。約5時間30分の道のりだった。
 
今後のために
・補給ポイントの距離が開く場所の食料と水の計画はしっかりする。
駒ヶ岳への登りは結構風が強い。試走時も寒かった。
・涙の力、有効活用すべし
・ODSKで装備を追加購入できたのはよかった。品揃えもそれなりに良かった。
駒ヶ根でのお風呂を選択したもの時間の余裕、心の余裕ができてよかった。ゆっくりとお風呂、食事、友人、家族との時間が持てた。
・こまくさの湯で食べたカツの消化が悪かった。揚げ物はNG。
・市野瀬までは思ったよりも遠い、道が単調なので眠い。
 

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